いとうつくし

最近、PanasonicのCMでの"いとうつくし"と言うフレーズに違和感を覚える。
http://panasonic.jp/viera/gallery/index.html
 
「竹取物語」
今は昔、竹取の翁(おきな)といふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。名をばさぬきの造となむいひける。その竹の いろいろな物を作るのに中に、もと光る竹なむ一筋ありける。あやしがりて寄りて見るに、筒の中光り根元が不思議に思ってたり。それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。
 
「枕草子」
うつくしきもの、瓜にかきたるちごの顔。すずめの子の、ねず鳴きするにをどり来る。二つ三つばかりなるちごの、急ぎてはひ来るみちに、いと小さき塵のありけるを、目ざとに見つけて、いとをかしげなる指にとらへて、おとななどに見せたる、いとうつくし。かしらは尼剃ぎなるちごの、目に髪のおほへるを、かきはやらで、うちかたぶきて、ものなど見たるも、うつくし。 大きにはあらぬ殿上童の、装束きたてられてありくも、うつくし。をかしげなるちごの、あからさまに抱きて遊ばしうつくしむほどに、かいつきて寝たる、いとらうたし。 雛の調度。蓮の浮き葉のいと小さきを池よりとりあげたる。葵のいと小さき。なにもなにも、小さきものは、みなうつくし。 いみじう白く肥えたるちごの、二つばかりなるが、二藍のうすものなど、衣長にて、たすき結ひたるがはひいでたるも、また、短きが袖がちなる着てありくも、みなうつくし。八つ九つ十ばかりなどの男児の、声はをさなげにて文読みたる、いとうつくし。 にはとりのひなの、足高に、白うをかしげに、衣短なるさまして、ひよひよとかしがましう鳴きて、人のしりさきに、たちてありくも、をかし。また、親の、ともにつれてたちて走るも、みなうつくし。 かりのこ。瑠璃の壷。
 
 
言うまでもなく、古典の授業で習った"うつくし"は、"小さいものや年少者に対して感じるかわいらしい"、という意味。プラズマTVの大画面映像が"いとうつくし"というのはね。。。小雪ではなく浅田真央だったらね。。。深読みすれば強烈な反語メッセージとも受け取れる。ちなみに、今の"美しい"と同じ意味で使われるようになったのは、平安後期頃かららしい。
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